月刊「京つう」マガジン

こんばんは。
京つうスタッフのもーちゃんです。

例年になく長い期間、桜を楽しめた京都の春もようやく落ち着いてきました。

京つうで企画したフォトラバ祭「桜」へのエントリーも８０件を超えて集まりました（昨秋の紅葉フォトラバを遥かに上回りました）。みなさま、本当にありがとうございました。


気がつけば、来週はもうGWです。
みなさん、GWの予定などすっかり決まっているのでしょうか？


実は私、フライフィッシングという釣りを少々嗜みます。
GWはその予定で、もう胸がいっぱいです！

フライフィッシングはニワトリや孔雀の羽、ウサギなどの獣毛をつかって巻いた毛鉤をつかう釣りです。

フライ（＝毛鉤）はカゲロウやトビケラといった水生昆虫を模して作ります。
カゲロウやトビケラは幼虫時代を水中で過ごし、成虫になるために水面にでてきます。

水上を流すフライは成虫に、水中を流すフライは幼虫に似せるわけです。
（本当はもっとムシの種類によって、様々なステージがあるのですが、概ね、このように説明できます。）


水がぬるむ頃になると、次第にいろいろな水生昆虫の羽化がはじまります。
僕がもっとも春を感じるのはその頃です。
川の様子が気になってしようがなくなるのです。
橋をわたる度に子どものように川をのぞきこんでしまいます。


フライフィッシングを始めてから季節の移り変わりに敏感になりました。
春先は温かな日差しのさす正午頃に集中して羽化していたムシたちが春から初夏へと季節がかわるにつれ羽化の集中する時間帯にも変化が現れます。
羽化するムシの種類も増えてきます。

GW時分になると、夕方、ヒゲナガカワトビケラという大型のトビケラの羽化がはじまります。
胴体の細いカゲロウとは違って、このヒゲナガカワトビケラというムシはお腹のところがぷりぷりに太っていて、かなりうまそうに見えます。



今年も鴨川沿いにあるコンビニの明かりに集まっているのを見つけました。
まだ数匹ですが、これからだんだん増えてくるに違いありません。


ほんとうはもっといろいろな種類の水生昆虫の写真をアップしたかったのですが、このところの冷え込みもあってか、ヒゲナガしか見つけることができませんでした。

残念です・・・。


春になると様々な花が咲き出すように、春にはいろんなムシが動きだします。そして、そのムシを追ってサカナ達も川の澱みから流れのある方へ活きいきと泳ぎだします。

桜の花が散り、新緑がきれいな季節になってきました。