市比売神社の「天之真名井」

京つうスタッフ

2007年06月11日 21:53

こんばんは。
京つうスタッフの夏男、もーちゃんです。

夏の日差しがじりじりと眩しい季節になってきました。
夏ばて知らずで今年も頑張りたいと思います。

その前に憂鬱な梅雨を乗り越えねばなりませんが・・・。

さて、6月のテーマは「京の名水」ということで、
河原町五条から歩いて3分ほどのところにある
「市比売神社(いちひめじんじゃ)」「天之真名井(あめのまない)」を紹介します。



実は以前、この近くの会社に勤めていたことがあり、
毎日のように河原町通を五条から七条に抜けていたのですが、
河原通から西に入ってすぐの「市比売神社」を訪れたのは初めてのことです。




マンションの一階が社務所になっている「市比売神社」の創建は相当古く延暦14(795)年と伝えられており、京都でももっとも古い神社のうちのひとつです(795年といえば、平安京に都が移された翌年のことです)。
※現在地に移ったのは天正19(1591)年のことです。

境内の奥にある井戸が「天之真名井(あめのまない)」で、静かに水が湧き出ています。
(水汲み用に蛇口も設置されています)



清和天皇(天安2年/858年即位)から後鳥羽天皇(寿永2年/1183年即位)に至る27代の間は皇子誕生の際に、この水を産湯に使ったという言い伝えがあり、女の子が生まれたら、産湯にこの「天之真名井」の水を使うといいそうです。
良縁、子授け安産、また女人厄除けの神社としても有名です。



「天之真名井」の上に並べられているマトリョーシカみたいなかわいい人形は『姫みくじ』というおみくじです。


夏バテ知らずの夏男といいながら、30度近くまで気温のあがった今日、市比売神社まで自転車でいくだけで太陽に負けそうになりました。

写真を撮るよりも乾いたノドを潤したい欲望にとらえられた僕に、「天之真名井」はやさしく沁みいり、少しだけ日差しが陰ったような気がしました。


■市比賣神社 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入



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